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Column

投稿日:2025年12月9日/更新日:2025年12月9日


【連載コラムラスベガス第三弾】アメリカ小売のシグナル

オーガニックと“価値観”が売場をつくる──Whole Foods Market と Trader Joe’s が示すアメリカ小売のシグナル

株式会社Heldでは、アメリカ・ラスベガスにて健康食品・サプリメント市場の現地視察を行いました。
本シリーズでは、全3回にわたり、展示会・量販店・ライフスタイル型小売を通して見えてきた、アメリカ市場の現在地をレポートとしてお届けします。
今回は最終回、Whole Foods Market と Trader Joe’s の視察をお届けします。

 

ラスベガスでの展示会視察と市内量販店の比較に続き、今回注目したのが Whole Foods Market と Trader Joe’s の2店舗である。

いずれもアメリカにおける“価値観型小売”を象徴する存在であり、健康食品・サプリメント売場のつくり方にも個性が際立っていた。

Whole Foods Market|選び抜かれた棚がブランド価値をつくる

Whole Foods Market は、他店でも見られるようなサプリメントを中心とした訴求点・成分別の棚割りだが、乳酸菌やオイルなどのサプリメントは専用 の冷蔵棚を設けている点が特徴である。

複数ブランド・多様なラインナップが並び、全体として大量陳列の印象を受けた。

パッケージデザインも洗練されており、売場全体が“品質で選ばせる”世界観で統一されていた。

一般的な量販店のように品揃えの豊富さを活かした陳列が行われていた。価値観に合う商品に限定することで、Whole Foodsのブランド像そのものを棚で表現していた。

 

 

Trader Joe’s|低価格とこだわりを両立する独自フォーマット

Trader Joe’s もまた、取り扱い商品数を絞り込んだ売場が特徴である。

ただし、Whole Foods との違いは、こだわりや独自性を保ちながらも“日常の価格帯”で提供する点にある。

POP は手書き風のデザインが多く、パッケージには温かみがあり、売場には遊び心とストーリー性が感じられた。

 

 

2店舗に共通する“価値観の濃度”

GNC・CVS・Walmart などの店舗が“多さ・便利さ・価格”を軸にしていたのに対し、Whole Foods と Trader Joe’s は“価値観・世界観・こだわり”を軸に売場を構築している点が際立っていた。

どちらの店舗も置く商品を極端に絞り、売場全体を通じて顧客に提示したい価値を明確に伝えていた。

 

〈総括〉アメリカ市場は価値観やライフスタイルに基づいて商品を選ぶ段階へと進んでいる

3回の視察結果を総合すると、アメリカ市場は原料トレンド、量販店の実売、価値観型小売という3つの層が互いに補完し合う構造になっていることがわかる。

Trader Joe’sが象徴する“品質で選ぶ売場”、 Whole Foodsが示す“こだわりと日常価格の両立”、そして展示会で確認された自然派素材・リポソーム・グミ形状の広がりなどが共通して同じ方向性を示している。

 

アメリカの健康食品市場は、機能性だけでなく、価値観やライフスタイルに基づいて商品を選ぶ段階へと進んでいる。

その流れは今後、日本市場にも確実に影響を与えていくだろう。

 

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