CBD

CBD

   

投稿日:2023年6月6日/更新日:2024年3月22日


CBDとは?5つの効果と危険性、オイルやグミなどおもな摂取方法について解説

 
CBDという成分をご存知でしょうか。CBDは合法的な大麻由来の成分で、ストレス改善やリラックス効果、不眠の改善作用など、さまざまな効果が確認されている成分です。

オイルやグミ、サプリメントなど、さまざまな形で摂取でき、簡単に効果を実感しやすいため、近年世界的に大きな注目を集めています。

最近ではその認知度が顕著に高まっており、日本でも大きな需要の拡大が見込まれている状況です。

本記事では、このCBDの代表的な5つの効果、摂取方法、危険性について解説していきます。CBDについて知りたい方、CBDを摂取する予定の方には有益な内容となっていますので、是非参考にしてみてください。

CBDとは?違法じゃないの?

CBDオイルとサプリメント

CBDとは、カンナビジオール(Cannabidiol)という大麻由来の成分です。

大麻にはカンナビノイドと呼ばれる生理活性物質が複数含まれており、カンナビジオールはその中の1つに分類されます。

CBDは大麻由来の成分であることもあり、中には違法性を感じる方もいるかもしれません。しかし、CBDは大麻の中でも茎や種子から抽出される成分なので、大麻取締法において合法的な成分です。
 

・大麻取締法 第一条
この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。

【出典】厚生労働省:大麻取締法(◆昭和23年07月10日法律第124号)

大麻の違法成分はTHC

大麻の中で違法とされているのは、THC(テトラヒドロカンナビノール)と呼ばれる成分です。

THCもカンナビノイドの1つですが、大麻の中でも花穂や葉から抽出される成分なので、大麻取締法において違法な成分となっています。

THCは依存・中毒症状、及び幻覚症状などの精神作用があるため、危険性の高い成分です。実際、大麻には複数の精神作用がありますが、これはTHCが原因で発症しています。

一方、CBDに関しては合法であることは先ほど説明した通りであり、加えてTHCのような精神作用はなく、多くの健康効果を有しているのが特徴です。そのため、最近では健康食品としてCBD配合の商品も増えており、世界的に大きく注目を集めています。

CBDは製法によって種類が異なる

CBDは製法によって種類が異なり、含まれる成分や比率なども異なってきます。CBDの製法毎の違い、及びその特徴については、それぞれ以下の通りです。

製法フルスペクトラムブルードスペクトラムアイソレート
特徴
・自然に最も近い形で抽出されたCBD
・違法成分であるTHCを含んでいる可能性があるため、日本ではこの製法で作られたCBDは使用できない
・THCを除く多種多様なカンナビノイドが含まれており、さまざまな効果が期待できるCBD
・おもにオイル状で、わずかに独特な苦味がある
・違法成分であるTHCを全く含んでいないCBD
・日本で輸入するCBDは、このタイプが主流
・パウダー状であり、無味無臭などの特徴がある。

 

CBDの5つの効果

肌の手入れにCBDの液体を塗る女性
CBDの代表的な5つの効果は、以下の通りです。
 
・ストレス軽減,リラックス効果
・抗酸化,抗炎症効果
・肌トラブルの改善
・精神疾患の予防,改善
・不眠改善

ストレス軽減・リラックス効果

CBDの効果の中で最も代表的なものが、ストレス軽減・リラックス効果です。

CBDにはセロトニン・ドーパミンなどの神経伝達物質を活性化させ、自律神経の乱れを改善する作用があります。摂取した場合には、ストレスが軽減され、リラックス効果にも期待できます。

昨今は、日々の生活の中でストレスを感じやすく、リラックスもしにくい「ストレス社会」です。そのため、ストレス軽減・リラックス効果は大きく注目されており、この効果を目的としてCBDを摂取している人も少なくありません。

抗酸化・抗炎症効果

CBDには抗酸化・抗炎症効果も確認されています。

抗酸化効果を有する成分は複数ありますが、中でもCBDの抗酸化力は非常に強く、その強さは抗酸化成分として有名なビタミンC、ビタミンEよりも優れています。

そのため、CBDは活性酸素に由来する細胞老化、及びそれに伴う生活習慣病などの疾病予防にも効果的です。

また、CBDの抗炎症効果については美容分野から大きく注目を集めており、アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎などの皮膚疾患への応用が期待されています。

【参考】Antioxidative and Anti-Inflammatory Properties of Cannabidiol

肌トラブルの改善

CBDは肌トラブルの改善にも効果的です。

先ほど説明した通り、CBDには抗炎症効果が確認されているため、炎症に起因する肌トラブルの改善にも効果が期待されています。

最近では、ニキビや湿疹、赤み、かゆみなどの症状を緩和できる可能性があるとして、活発に研究が進められているのも特徴です。

また、CBDの抗酸化作用は、シミ・しわ・たるみなど、いわゆる活性酸素に起因する症状を予防するのに効果的であり、美肌の維持に役立つ可能性が示唆されています。

精神疾患の予防・改善

CBDは精神疾患の予防・改善効果があることでも有名です。

CBDは脳内において、セロトニンの分泌を促進させることが分かっています。セロトニンは不安を軽減したり、幸福感を高めたりする効果を有しているのが特徴で、うつ病などの精神疾患との関わりも示唆されている物質です。

そのため、CBDの摂取によって、精神疾患の予防・改善に役立つ可能性があるといわれています。

ちなみに、CBDにはストレス軽減・リラックス効果もありますが、これらの効果は精神疾患の予防・改善効果にも寄与しているといわれています。

【参考】Cannabidiol (CBD) use in psychiatric disorders: A systematic review

不眠改善

CBDには不眠改善効果があるのも特徴です。

ストレスや緊張状態が続いた場合には、交感神経が過剰に活性化されてしまうので、不眠に陥ってしまうことも珍しくありません。

しかし、CBDにはストレスや緊張状態を緩和し、交感神経の過活性を抑える作用があるので、不眠症状を改善できる可能性が見込まれています。

また、睡眠ホルモンとして知られるメラトニンはセロトニン由来の物質なので、CBDによるセロトニンの分泌促進は不眠改善にも寄与している可能性が濃厚です。

CBDの摂取により睡眠時間の延長、及び睡眠障害の改善が見られたという報告は世界で多数成されており、CBDの不眠への効果は大きく注目を集めています。

 

CBDに危険性はある?

CBDは世界的に安全性が確認されている成分で、重篤な副作用や依存性などはなく、摂取による危険性はないとされています。

ただし、過剰摂取した場合には眠気を引き起こしたり、喉が渇きやすくなったりするなどの副作用が生じる可能性もあるので、その点については注意が必要です。

摂取後に眠気などの症状が出てきた場合には、車や自転車の運転は控えておくようにしましょう。

また、CBDの推奨摂取量は1日あたり5〜100mgとされているので、この量を超えない範囲で摂取してください。

はじめは体を慣らすためにも少量から摂取し、一定期間で効果が出ない場合には、推奨量を超えない範囲で少しずつ増やしていくとよいでしょう。

【参考】カンナビジオール(CBD)事前審査報告書

 

CBDのおもな摂取方法

CBDサプリメント
CBDのおもな摂取方法は以下の通りです。
 
・オイルやドリンクを舌下摂取する
・グミやカプセルを経口摂取する
・ヴェポライザーから吸入摂取する

 
CBDは上記のようにさまざまな形で摂取できるため、現在では多種多様なCBD商品が販売されています。ここでは、これらCBDの摂取方法について詳しく解説していきます。

オイルやドリンクを舌下摂取する

CBDの摂取方法の1つが、オイルやドリンクなどを舌下摂取する方法です。

CBD商品にはオイルやドリンクタイプのものがありますが、これらを摂取する場合、舌の下に含ませ、時間をかけて摂取する方法が主流となっています。

毛細血管が密集している舌の下は、成分が素早く吸収されやすいのが特徴です。そのため、舌下摂取するとCBDの効果を比較的短時間で実感できます。

具体的な時間については個人差はあるものの、摂取してから15〜30分後には効果を実感できるといわれています。効果に即効性を求める場合には、おすすめの方法です。

なお、オイルやドリンクタイプのCBD商品にはいくつか種類があり、食事に混ぜて使うものや、肌に直接塗布して使うものもあります。

グミやカプセルを経口摂取する

CBDの摂取方法の中でも特に人気なのが、グミやカプセルなどを経口摂取する方法です。

最近ではCBD含有のグミや飴などのお菓子が多数販売されており、これらを食べることでCBDを摂取できます。また、お菓子以外にもカプセルやサプリメントなども出ており、これらを服用してもCBDの摂取が可能です。

経口摂取では胃腸を通してゆっくりと成分が吸収されていくので、CBDの効果が表れるまで時間がかかりやすい傾向にあります。ただ、マイルドに効果が表れやすいので、初心者の方が摂取する場合にはおすすめの方法です。

ただし、一般的なお菓子の感覚で食べすぎてしまう可能性もあるため、摂取量には気を配りましょう。

ヴェポライザーから吸入摂取する

CBDをヴェポライザーから吸入摂取する方法も一般的です。この方法ではヴェポライザーを使用し、CBDが含まれた煙をタバコのように吸入します。

ヴェポライザーを使うとCBDが肺に直接取り込まれるので、吸収率が高く、CBDの効果を実感しやすいです。ゆっくり吸入した場合には肺との接触時間が増えるので、さらに効果が増長されます。

このように、ヴェポライザーを使った方法はCBDの効果を実感しやすいので、効果を強めに実感したい場合にはおすすめの方法です。

ただし、この方法は吸収率が高い分、知らない間にCBDを過剰摂取しているケースもあるので、吸入のし過ぎには注意しましょう。

 

健康食品・サプリメントのOEMは「Held(ヘルト)」にお任せください

CBDは合法的な大麻由来の成分であり、ストレス改善やリラックス効果、不眠の改善作用など、さまざまな効果が確認されている成分です。

摂取方法にはさまざまなものがあり、最近ではグミやカプセル、サプリメントなどを経口摂取する方法が特に人気を集めています。

Held(ヘルト)では、最新ニーズやトレンド、お客様のご要望に合わせ、さまざまな機能性原料を用いたOEM・ODMサービスを展開しています。

商品開発をお任せいただける場合には、企画から製造、販売まで、一貫したトータルサポートも可能です。

CBDを配合した製品についても対応していますので、CBDを配合したオリジナル製品の販売を検討している場合は、お気軽にお問い合わせください。

 

 
管理栄養士、博士(生物環境調節学) 千葉 大成

■監修

管理栄養士、博士(生物環境調節学)、専門は栄養生理学 千葉 大成

■人々の健康のために

 東京農業大学大学院博士課程修了後、国立健康栄養研究所、大学研究機関で、食と健康に関わる研究活動および教育活動に18年携わってきました。研究活動としては、機能性食品素材に着目した骨粗鬆症予防に関する研究を主に行ってきました。一方で、教育活動の傍ら、地域貢献セミナーや社会人教育にも携わってきました。
 そういった研究・教育活動から疾病をいかに予防するかを考えるようになりました。つまり、薬剤で“病気にフタ”をすることで病気を抑えることよりも生活習慣(食事、運動、サプリメント)で“病因を流す”ことによって疾病を予防していくことを積極的に働きかけていきたいと考えるようになりました。

■略 歴

2000年東京農業大学農学研究科博士後期課程修了後、2018年まで大学教育研究機関で主にフラボノイドによる骨代謝調節に関する研究に従事した。