ブラックジンジャー

   

投稿日:2023年8月29日/更新日:2024年3月22日


ブラックジンジャーという植物をご存知でしょうか。ブラックジンジャーはショウガ科バンウコン属の植物です。主な生産地であるタイでは「クラチャイダム」と呼ばれています。

 

フラボノイドを豊富に含んでいるのが特徴で、脂肪燃焼をサポートしたり、血中の中性脂肪を減らしたりなどダイエット効果の高い植物として近年注目を集めています。

 

ブラックジンジャーは食事からでも摂取できますが、入手の難しい植物なので、サプリメントを服用するのがおすすめです。

 

本記事では、ブラックジンジャーの健康効果や副作用、摂取方法について解説していきます。ブラックジンジャーについて知りたい方には、有益な内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

ブラックジンジャーとは?

ブラックジンジャーとは、タイを原産とするショウガ科バンウコン属の多年生植物です。生姜のような見た目をしており、根の断面が黒色になっているため、クラチャイダムや黒ショウガなどとも呼ばれています。

 

通常の生姜よりも栄養価が高く、アミノ酸やミネラルなどのほか、ポリフェノールの1種であるフラボノイドを豊富に含むのが特徴です。

 

中でも、ブラックジンジャーに含まれるポリメトキシフラボンというフラボノイドには、さまざまな効果が確認されており、ブラックジンジャーの効果を特徴づける成分として注目を集めています。

 

また、日本においてブラックジンジャーは、機能性表示食品の原料としても知られています。

 

ブラックジンジャーの3つの健康効果

ブラックジンジャーの代表的な健康効果は以下の3つです。

 

  • 脂肪の燃焼をサポートする
  • 血中の中性脂肪を減らす
  • 筋力増強作用

 

ブラックジンジャーには脂肪の燃焼をサポートしたり、血中の中性脂肪を減らしたりする効果があるため、ダイエットをサポートする原料として注目を集めています。

 

また、筋肉増強作用も確認されているため、最近では筋肉対応素材として注目されるケースも少なくありません。

 

以下でブラックジンジャーが持つそれぞれの健康効果について詳しく解説します。

 

脂肪の燃焼をサポートする

ブラックジンジャーのもっとも代表的な効果が脂肪燃焼効果です。

 

我々の体は糖・脂肪をおもなエネルギー源として利用していますが、基本的には糖を利用するケースが多くなっています。そのため、一般的な状況下では脂肪は消費されにくく、体内に溜まってしまうことも少なくありません。

 

しかし、ブラックジンジャーに含まれるポリメトキシフラボンには、エネルギー源を脂肪に切り替える作用があるため、脂肪燃焼を増加させる効果が期待されています。

 

実際、ブラックジンジャー抽出物の摂取により、運動開始時の脂肪燃焼が増加したとの報告もされており、最近ではその効果の認知度も高まりつつあります。

 

【参考】

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36145222/

 

血中の中性脂肪を減らす

ブラックジンジャーは、血中中性脂肪を減らす効果がある原料としても有名です。

 

ブラックジンジャーに含まれるポリメトキシフラボンには、脂肪を分解する作用が確認されており、血中中性脂肪を減らす効果が期待されています。そのため、ブラックジンジャーの摂取は血中中性脂肪、皮下脂肪、内臓脂肪を減らすうえで効果的です。

 

実際、肥満モデルマウスを用いた試験では、ブラックジンジャー抽出物の摂取によって血中中性脂肪、及び内臓脂肪の減少が確認されています。

 

高BMIの方を対象にした臨床試験でも、ポリメトキシフラボンの摂取によって皮下脂肪・内臓脂肪の減少が確認されており、肥満体型を解消できる可能性も示唆されています。

 

筋力増強作用

ブラックジンジャーは筋力を増強させるうえでも効果的です。

 

報告によると、マウス筋芽細胞を用いたin vitro試験において、ブラックジンジャーが筋芽細胞を増殖させ、筋組織への分化誘導を促す可能性が示唆されています。筋芽細胞の増殖と筋組織への分化は、筋力を増強させるうえでは欠かせないプロセスです。

 

また、マウスを用いたin vivo試験では、ブラックジンジャーエキスの経口摂取によって腓腹筋量、ヒラメ筋量の増加や、前肢筋力の増強、ぶら下がり時間の延長が確認されています。

 

これらのことから、ブラックジンジャーは筋力増強作用、及び筋持久力作用を有する可能性が示唆されています。

 

【参考】

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27441286/

 

ブラックジンジャーには副作用はある?

 

ブラックジンジャーは適正範囲で摂取すれば、副作用はほとんどありません。

 

原産国タイでは古くから食されているものであり、日本でも機能性表示食品の原料として認可されているため、その安全性はしっかりと確認されています。

 

しかし、過剰摂取するとブラックジンジャーの成分「ショウガオール」によって副作用が発生する恐れもあります。

 

ショウガオールには胃腸を刺激する作用があるため、過剰摂取すると下痢や腹痛、胸焼けなどの症状を引き起こす可能性があるのです。

 

なお、ブラックジンジャーにはさまざまなタイプのものがありますが、それぞれ適切な摂取量は以下の通りです。

 

  • 粉末タイプ:成人で1日1~2g程度
  • 生の状態:成人で1日10g程度
  • サプリメント:商品に記載の量

 

副作用を防ぐためにも、上記の容量を守って摂取しましょう。

 

ブラックジンジャーの効果的な摂取方法

ブラックジンジャーの効果的な摂取方法は以下の通りです。

 

  • サプリメントや粉末を服用する
  • 食事から摂取する

 

ブラックジンジャーはサプリメントや粉末から摂取できるほか、食事からでも摂取できます。ここでは、これらブラックジンジャーの各摂取方法について解説していきます。

 

サプリメントや粉末を服用する

ブラックジンジャーには複数の摂取方法がありますが、サプリメントを服用する方法が効果的です。

 

サプリメントの場合は服用時の負担が小さいので、毎日手軽にブラックジンジャーを摂取しやすくなっています。また、成分が濃縮配合されているので、他の方法よりも効率的にブラックジンジャーの有効成分を摂取できます。

 

摂取タイミングについては、基本的にいつでも問題ないため、自分の好きなタイミングで摂取可能です。ただ、飲み忘れを防ぐためにも、ある程度時間は固定しておくとよいでしょう。

 

また、ブラックジンジャーには粉末タイプの製品もあり、食事や飲み物に混ぜても摂取できるので、サプリメントに抵抗がある場合はそのような方法を利用するのもおすすめです。

 

食事から摂取する

ブラックジンジャーを摂取する場合には、生のブラックジンジャーを食事に取り入れる方法もあります。

 

この方法では生のブラックジンジャーをそのまま食べる形になるので、自然な状態のものを摂取できます。

 

ただ、生のブラックジンジャーは希少価値が高く、安定して入手しづらいため、食事からの摂取は難しいのが現状です。

 

まったく購入できないわけではないですが、スーパーなどではなかなか販売されておらず、基本的に取り寄せになるため、継続的な購入は難しいといえるでしょう。

 

そのため、ブラックジンジャーを継続的に摂取するなら、サプリメントの服用が手軽です。

 

健康食品・サプリメントのOEMは「Held(ヘルト)」にお任せください

 

ブラックジンジャーはフラボノイドを多く含み、脂肪の燃焼をサポートしたり、血中の中性脂肪を減らしたりなど、さまざまな健康効果が確認されている原料です。

 

最近ではその認知度も高まりつつあり、ブラックジンジャー配合のサプリメントも多数販売されているなど、摂取需要も高まっている状況にあります。

 

Held(ヘルト)では、最新ニーズやトレンド、お客様のご要望に合わせ、さまざまな機能性原料を用いたOEM・ODMサービスを展開しています。商品開発をお任せいただける場合には、企画から製造、販売まで、一貫したトータルサポートが可能です。

 

ブラックジンジャーを配合した製品についても対応可能ですので、ブラックジンジャーを配合したオリジナル製品の販売を検討している場合は、お気軽にお問い合わせください。

 

《記事監修:千葉 大成 管理栄養士・博士(生物環境調節学)》

 

 
管理栄養士、博士(生物環境調節学) 千葉 大成

■監修

管理栄養士、博士(生物環境調節学)、専門は栄養生理学 千葉 大成

■人々の健康のために

 東京農業大学大学院博士課程修了後、国立健康栄養研究所、大学研究機関で、食と健康に関わる研究活動および教育活動に18年携わってきました。研究活動としては、機能性食品素材に着目した骨粗鬆症予防に関する研究を主に行ってきました。一方で、教育活動の傍ら、地域貢献セミナーや社会人教育にも携わってきました。
 そういった研究・教育活動から疾病をいかに予防するかを考えるようになりました。つまり、薬剤で“病気にフタ”をすることで病気を抑えることよりも生活習慣(食事、運動、サプリメント)で“病因を流す”ことによって疾病を予防していくことを積極的に働きかけていきたいと考えるようになりました。

■略 歴

2000年東京農業大学農学研究科博士後期課程修了後、2018年まで大学教育研究機関で主にフラボノイドによる骨代謝調節に関する研究に従事した。