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投稿日:2026年1月1日/更新日:2025年12月26日

目次
ダイエットを始めると体重は落ちるけれど、「筋肉まで減ってしまうのでは…」と不安に感じたことはありませんか?
実際、急激な減量では脂肪だけでなく、筋肉も同時に減少しやすいことが知られています。
筋肉の減少は代謝低下や体力の衰えにつながり、リバウンドのリスクを高める要因にもなります。
クリルオイルについて数回紹介しています。
今回はイギリスのグラスゴー大学が2025年7月に発表した結果をご紹介致します。
検討内容はオメガ3脂肪酸を豊富に含むクリルオイルが、食事制限ダイエット中の筋肉維持にどのような効果を及ぼすかというものです。
研究チームは、平均以上のBMIを持つ25〜65歳の成人52名を対象に、隔日の絶食ダイエット(断食日は500kcal以内、通常日は制限なし)を実施しました。
そのうえで、参加者を「1日4gのクリルオイルを摂取するグループ」と「プラセボ(植物油)を摂取するグループ」に分け、12週間の効果を比較しました。
評価された項目
•体組成(筋肉量・脂肪量)
•握力
•椅子から立ち上がるスピード
•血圧
•血中オメガ3濃度
主な結果
試験を完了した41名の分析から、以下のような効果が確認されました。
•筋肉量の減少が抑えられた(プラセボ群より有意に少ない)
•握力の低下が軽度にとどまった
•椅子立ち上がり動作がスムーズに
•収縮期血圧がより低下
•EPA・DHAなどのオメガ3濃度が上昇
つまり、クリルオイルの補給により、ダイエット中の筋肉量と筋力の低下を軽減できる可能性が示されたのです。
本研究を主体的に主導したグラスゴー大学のスチュアート・グレイ教授は、「体重を減らすことは望ましいが、脂肪とともに筋肉まで失われてしまうことがある。
筋肉維持は健康とQOLに極めて重要であり、この結果は非常に意義深い」とコメントしています。
さらに、共同研究を行ったアーケル・バイオマリン社も、クリルオイルの栄養素が加齢やダイエットに伴う筋肉変化をサポートできる可能性に期待を寄せています。
ダイエット中の筋肉減少は、健康リスクを高める重要な課題です。ダイエット中でも「筋肉を守りながら健康的に痩せたい」と考える方にとって、クリルオイルは有望な選択肢となる可能性があります。
本研究では、1日4gのクリルオイルを補給することで、筋肉量および筋力の低下を軽減できる可能性が示されました。
一方で、摂取量が過剰になると血液凝固に影響を及ぼす可能性があるため、適量を守ることが重要です。
ただし、本研究は短期間かつ52人を対象とした結果であるため、今後さらなる検証が必要と考えられます。
また、近年注目されているGLP-1薬剤の服用による相乗効果や高齢者に対する有効性については未確認であり、今後の研究による作用メカニズムの解明が期待されます。