コラム

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投稿日:2021年3月6日/更新日:2022年6月26日


化粧品の開発ならOEM受託生産がおすすめ
試験管と研究員の手

「新しく化粧品を開発したいけれど、自社に生産するリソースが無いため化粧品を製造できない。」
そうお悩みの会社様は、OEMによる外部への受託生産をすることをおすすめします。
 
また、化粧品の開発におけるノウハウがない場合でも、OEMなら委託者のニーズに合わせた開発を行えます。商品の企画・化粧品を生産する工場の選定・販促といった広範囲に及ぶ工程を代わりに行ってくれます。
 
OEMを専門とする企業は、「自社工場を所有・運用する企業」と、工場を持たず外部の協力工場に生産を委託する「ファブレスメーカー」に分かれます。
どちらの企業でも、幅広い種類の化粧品の生産を一貫して任せることができるので非常に便利です。
 
今回は、化粧品の開発を進める際にOEMがどう役立つのかをご説明いたします。
 

他社ブランド商品を製造、販促してくれるOEM

「OEM(オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング)」とは、“他社の商品を開発するメーカー”を指す言葉です。
 
自社ブランド品の開発事業を展開する場合、企画から工場での生産販売に至るまでには数々の工程を挟むことになります。
そこで、OEMに一部、あるいはトータルの製造業務を委託することで生産にかかるコストを大きく抑えることができます。
化粧品や健康食品、自動車部品に通信機器などOEMメーカー毎に特徴があります。
 
OEMも形態が2つに分かれており、受託先のメーカーに開発をお願いする事業と、受託者である企業が委託者に対して商品の企画提案を行う事業が存在し、OEM企業によってはどちらも手掛けてる場合が多いです。
 
後者では委託者の商品をコンセプト決めから生産コストの削減など多角的なプランニングを行うことが可能ですが、あくまで販売は委託者側であり委託者のブランドとして商品を世に送り出すことができます。
 

自社工場の有無によってOEMの委託形態が変わる

液体を調合する女性

OEMを専門とする企業であっても、商品の生産を行う工場を保有しているかどうかで開発工程が大きく変わります。
化粧品を開発する大手OEM企業では自社工場を使って製造を行うケースが主です。
 
また、商品開発のときには委託者が受託先のOEM企業に対して技術の提供や指導をする機会もあれば、反対に受託先が委託者にマーケティング指導をすることもあり、OEMを活用すれば両者の弱みを補うことが可能になります。
 
化粧品などの商品をアウトソーシングで生産するときは、委託しようと考えているOEM企業がどんな事業を行っているかをまず把握する必要があります。
 

化粧品の開発でOEMを活用するメリット・デメリット

化粧品

化粧品の開発をOEM企業に委託することには、さまざまなメリット・デメリットが発生します。
化粧品の開発を他社に委ねようか悩んでいる企業様は、ぜひ以下のメリット・デメリットを参考にしてみてください。
 

【化粧品の開発を委託するメリット】

① 委託者は販売に注力しやすくなる

独自に化粧品の販売戦略を立てて工場で生産を行うとなると、化粧品を作り出す工場の確保と人件費などで非常に大きなコストがかかります。
しかし、OEMを使って他社の製造力を利用すれば、本来化粧品の開発にかかるリソースを販売に回すことができ、本業に専念しやすくなります。
 

② 大量の化粧品の在庫を抱える心配が無くなる

化粧品の生産を行うOEM企業は、「自社工場を使って製造を進める企業」と「選定した協力工場に依頼して生産ラインを任せる企業」の違いがあるものの、その多くでは化粧品の小ロット生産が可能です。
そのため、多数の在庫を抱える必要がないというメリットがあります。
 

③ OEMなら自社で製造拠点を用意する必要がない

化粧品の生産を進める場合工場や機械設備、作業員・スタッフの手配など、さまざまな準備に時間とコストがかかってしまうため、初期投資の費用が高くなります。
OEMで他社に製造面のアウトソーシングを行えば、工場・設備・人件費などのコストを大幅に削減できます。
 

【化粧品の開発を委託するデメリット】

① 化粧品の開発に関する新たな知識や技術が手に入らない

OEMに化粧品の開発業務を一任することは便利なようにも思えますが、自社で製造に携わらずコア業務のみに専念するということは、化粧品の開発のノウハウが入手できないことも意味します。
化粧品の開発にOEMメーカーがどの程度関わるのかは、委託する企業と受託先での契約内容で変わりますが、自社で開発ができないために生産技術が身につかなくなる場合があります。
 

② OEMメーカーが将来的に強大な競合他社になり得る

化粧品の開発に際して、委託者がOEMの受託企業に技術の提供や開発の指導を実施するのは珍しくありません。
しかし、化粧品の開発に関するさまざまな情報を与えたことによって、製造力の向上や化粧品への知識が深まったOEMメーカーが、将来的に自社に比肩するほどのライバル企業になる可能性も否定できません。
 

③ OEMの受託先次第で化粧品の品質に差が生じる場合も

化粧品の開発を専門とするOEMメーカーは国内でも多数存在するものの、企業ごとで技術力や保有する設備などに違いがあります。
そのため、委託側が目標にしていた化粧品の機能や魅力が、受託先での“力不足”で発揮できなかったという状況も往々にして考えられます。
 
時間や手間をかけて仕上がった化粧品が委託先のイメージに合わない物では、販売した後でお客さまのニーズにも合わない場合も十分あり得ます。
開発におけるミスマッチを避けるには、OEMの契約を結ぶときに委託者が抱えるイメージ、コンセプトの詳細を漏れなく伝え、OEMメーカーの得意とする分野や設備について理解を深める必要があります。
 

化粧品のOEMメーカーは企業の専門性で絞り込む

化粧品

自社に生産能力が無く、OEMメーカーに化粧品の製作を依頼する場合、そのOEMメーカーがどんなことを得意とするのかをチェックする必要があります。
“化粧品”といっても、化粧水やクレンジングオイル・ジェル、乳液に洗顔料、ヘアケア商品など多種多様です。
OEMメーカー毎で扱う商材や提供できるサービス内容は異なります。
そのため、OEMで化粧品の生産を委託する場合は、受託可能なOEMメーカーの専門性を確かめる必要があります。
 
企業ごとで得手不得手が分かれる一方で、特定の化粧品開発における確かな実績を持つ企業を見つけることができれば、受託先のOEMメーカーの技術力を信頼できるようになるでしょう。
 
化粧品の開発を行うOEMメーカーの特色も重要であり、化粧品の生産だけを行う企業や、原料の仕入れから商品のパッケージデザイン、さらには容器の生産まで行う企業まで様々です。
そして、OEMメーカーのなかには一般的な化粧品だけではなく、医薬品・医薬部外品の開発も委託できる企業もあります。
 

化粧品のOEMなら【Held(ヘルト)】におまかせください

【Held(ヘルト)】では化粧品・健康食品の開発において、幅広い領域でサポートが可能です。
お客さまのご期待に沿う高品質な商品の製造・販売促進を支援いたします。
お客さまが抱えるイメージや商品開発に関する潜在的ニーズをお引き出し、複数の業者から化粧品に適した原料の仕入れ、長年培ったノウハウと情報力を活かして工場を選定します。
 
当社は自社工場を持たないファブレスメーカーでありながらも、化粧品の原料や生産に使う資材を調達するだけでなく、オリジナルの原料も開発できます。
企画分野では多角的な視点で商品仕様を分析して、ご満足のいく商品戦略を立てることが可能です。
化粧品・健康食品のOEMメーカーである当社が、これまで手掛けてきた商材は、以下の通りです。
 
① 錠剤・顆粒
 
② ハードカプセル・ソフトカプセル
 
③ ゼリー・ドリンク
 
④ スキンケア・UVケア
 
⑤ 頭皮ケア・ヘアケア
 
⑥ 美容液
 
⑦ マスク
 
自社工場を持つOEMメーカーに化粧品の生産を委託するとき、企業によっては商品設計が難航したことでオリジナリティのある商品を生み出しにくいケースがあります。
しかし、仕入れから工場の選定を一貫して当社がご対応することにより、お客さまのご希望に即応し、価格帯や含有する成分など、独自性を持った魅力的な商品を手掛けることができます。
生産だけでなく、販促ツールの制作やプロモーションの提案も柔軟にご対応させていただきますので、OEMをご検討している企業様は【Held(ヘルト)】にご相談ください。
 

まとめ

今回は、化粧品のOEM受託生産に関する解説と、メーカーに委託することで生じるメリット・デメリットをお伝えしました。
OEM受託製造を事業とする企業は、自社工場を保有しているメーカー、協力関係にあるメーカー同士で開発を行うファブレスと種類が分かれます。
さらに、化粧品の生産を行うメーカーでもスキンケアやヘアケアなど得意な分野が異なりますので、OEM委託生産を考えるなら受託先のメーカーの特徴を正しく理解する必要があります。
 
OEM委託でオリジナリティのある化粧品を生産・販売したいならば【Held(ヘルト)】へお気軽にご連絡ください。
マーケティング、企画提案、原料選定・調達、販促支援、輸出サポートと、幅広い領域でお客さまに寄り添ったサービスをご提供いたします。